岡山 西川緑道公園 周辺 西川緑道公園の公衆トイレが一新
岡山市が公園の魅力づくりや環境美化のため、2017年度にネーミングライツ(命名権)を導入した市中心部の公衆トイレ2カ所のうち、西川緑道公園平和橋北(北区平和町)の改装が終わり、14日から利用が始まった。大幅に施設をリニューアルして美観と利便性をアップしている。 命名権は電気工事のカジノン(同番町)が取得。愛称は「西川緑道公園トイレ Hare・ル〜ノ Produced by KAJINON Inc.」で、年額10万円の命名権料を市に支払って、3年契約で愛称を使用する。 同社は、愛称使用に合わせて、便器を全て取り換えて和式は洋式にしたほか、女子トイレにはパウダールーム(化粧室)を整備。外壁には公園のイベント情報などを流すデジタルサイネージ(電子看板)と愛称のレリーフを取り付け、屋根には太陽光パネルを設置している。 この日は現地で完成式があり、同社の石井貴朗社長が「女性でも気軽に使えるよう工夫を凝らした」とあいさつ。大森雅夫市長は「民間の自由な発想で暗い、汚いといったトイレのイメージを払しょくしてくれた。歩いて楽しいまちづくりの一助になる」と述べた。 西川緑道公園をよく散歩するという女性(78)=同本町=は「すごくきれいでびっくりした。公園全体の雰囲気がよくなったように感じる」と話していた。 同公園に先立って、石山公園(同石関町)では命名権を取得した総合リサイクル・インテックス(同神田町)の企業名をもじった愛称「水辺のインテックス エコタントイレ」のプレートが1日から入り口にお目見え。周辺の植栽に破砕処理した赤茶の瓦を敷き詰め、明るい雰囲気を演出している。同社の命名権料は年額10万8千円で、契約期間は1年4カ月。 市有施設に市が命名権を導入するのは初めて。2社ともに定期的な見回りなども行う。