岡山 西川緑道公園 10月に県庁通りで交通社会実験  回遊性向上

 岡山市の大森雅夫市長は30日の記者会見で、市中心部での回遊性向上を目指す交通社会実験について、本年度の今後のスケジュールを公表した。県庁通りでは1車線化の可能性を探るため10月1-7日の7日間、24時間の交通規制を伴う実験を行うことを明らかにした。 実験区間は市役所筋-表町商店街間約900メートルで、このうち交通規制は約605メートル。市役所筋-県農業会館前(北区磨屋町)間約520メートルは2車線のうち1車線分を減らし、車道両脇に自転車レーンを整備する。県農業会館前-柳川筋間約85メートルは車道の幅を調整し、2車線のまま両脇に自転車レーンを設置。歩行者と自転車利用者が互いに気兼ねなくまち巡りできる空間をつくる。 また周辺の商店に配慮し、配送業者などの荷さばき場も複数新設する。10月1、2の両日は沿道でのステージイベントやスタンプラリーなどを展開。交通規制の詳細な実施内容については県警と協議している。 県庁通りでの実験は初年度の15年度は3回行い、いずれも土日、祝日のうちの2日間、日中だけを交通規制した。本年度は1回の実施予定で、平日の通行量や渋滞調査結果も検証。終日規制した場合の影響度などを把握する。 西川緑道公園筋での社会実験は9月11日、10月2日、来年3月19日に行う。区間は県庁通り-桶屋橋間約270メートルの西側の市道で、車の通行と自転車の乗り入れを禁止。第1回(4月30日)と同様に歩行者天国にして、オープンカフェなどを実施する。 大森市長は「(県庁通りでの実験については)プラスとマイナスの両面でどのような影響が出るのか整理した上で、来年度以降、具体的にどうするのか考えていきたい」と話した。