岡山 西川緑道公園(周辺) ニュース (歩行者天国 社会実験)
西川緑道公園筋で「ほこてん!」
◇岡山市30日社会実験
岡山市は11日、市中心部の西川緑道公園筋西側の市道を歩行者天国にする社会実験を、30日正午~午後4時に行うと発表した。「ほこてん!」と銘打ち、県庁通り―桶屋橋間(約270メートル)で、車や自転車の乗り入れを禁止し、歩行者優先の空間にする。
イオンモール岡山の買い物客を誘導する狙いで、同時開催される「花・緑ハーモニーフェスタin西川」に合わせて実施。市民主体の運営を目指すため、今回は公園一帯でにぎわい作りに取り組むNPO法人「タブララサ」(岡山市)に、空間演出などを委託した。ハンモックやデッキチェアでゆっくりと過ごせるエリアを設けるほか、オープンカフェや飲食の出店もある。
車などの交通規制は午前11時~午後5時。雨天時は5月1日の同時間帯に順延する。市は歩行者天国の定期開催を検討しており、通行量調査などを行う。今年度は5回程度の実験を実施し、2回目は夏以降に行う予定。
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岡山 イベント運営をNPO法人に委託
岡山市は11日、まち歩きの新たな魅力づくりを目的に市中心部の西川緑道公園筋で30日に行う2016年度第1回社会実験の詳細を発表した。歩行者天国にする西川筋でのイベント運営を地元のNPO法人に委託し、市民主体のにぎわい創出を目指すとともに、近隣で開かれる催しと一体的に盛り上げ、回遊性の向上を図る。
初年度の15年度は5月を皮切りに、県庁通りとのセットで3回実施した。西川筋での単独実験は初となる。西側の市道約270メートル(県庁通り-桶屋橋間)を午前11時から午後5時(野殿橋上は同10時)まで、車の通行と自転車の乗り入れを禁止する。
歩行者天国は正午から午後4時まで。「ほこてん!」と銘打ち、沿道の店が提供する食事を楽しめるオープンカフェや、飲食のブースを開設。
新たにハンモックとデッキチェアを並べた「のびのびエリア」を設け、春風を感じながらくつろげる空間にする。自然を学ぶ親子のネーチャーツアーもある。
イベントの企画・運営と、カフェ協力店やブース出店者との交渉などは、同公園のにぎわいづくりに継続的に取り組むNPO法人タブララサ(北区岡南町)に委託した。
同公園内の野殿橋と、下石井公園(同幸町)を会場に音楽やダンスのステージを繰り広げる恒例イベント「花・緑ハーモニーフェスタin西川」(29、30日)の開催に合わせて実施。全体で3千人の来場を見込む。雨天時は5月1日に順延。
計画では、16年度の社会実験は西川筋で5回程度予定。うち1回は今秋、県庁通りとセットで実施する。第2回は今夏以降の見通し。
大森雅夫市長はこの日の記者会見で「将来の歩行者天国の定期開催を視野に、魅力的な取り組みを継続できるよう、実施については段階的に市主体から市民主体に移行していく」と話した。
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イオンモール岡山 開業 まちへの影響は
岡山市は11日、2014年12月に開業した大型商業施設・イオンモール岡山(同市北区下石井)の影響を探る「15年度商店街等調査」の結果を公表した。開業前だった前回の13年度調査との比較などから、初年度に約1800万人が訪れたイオンから「まち全体への人の流れが生まれ始めている」と総括した。
調査は複数手法を組み合わせて実施。市中心部での行動は、県内外の約2400人を対象にインターネット経由で調べた。JR岡山駅前・イオン周辺のエリアに「行くことはない」と回答した人は前回の37・8%から、10ポイント以上少ない25・7%となり、来街者の増加を裏付けた。
表町・天満屋エリアでも「行くことはない」としたのは前回から5ポイント以上減り、38・4%。一方、西口・奉還町エリアでは67・4%と2・0ポイントの微減にとどまった。
表町に行く人に目的を尋ねると、「イベントや催し」とした人が3・3ポイント増えたほか、「洋服や家電など大きな買い物」も1・0ポイントアップ。西口のアップは両目的とも0・5ポイント以下だった。
イオン開業から3、6、12カ月目に、イオンを訪れた際の他エリア・施設への立ち寄り状況も質問した。表町の商店街と周辺商業施設では3カ月目は8・3%だったものの、6カ月目12・1%、12カ月目19・4%と漸増。駅前から表町への人の流れが次第に増している状況が浮かび上がった。
商店246店への景況感に関する聞き取り調査では、「衰退している」と回答した割合は前回から大きく減ったものの、売り上げ増加につながったとした回答は少なかった。
定例記者会見で調査結果を示した大森雅夫市長は「まだ十分ではないが、回遊効果が出つつある。にぎわいが岡山駅前に一極集中するのは望ましくない。ハード、ソフト両面で民間と一緒になってまちを変えたい」と述べた。
調査は同市、岡山大、岡山商工会議所が共同で行った。
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岡山市が「イオンモール岡山」影響を調査 表町では客足“わずかに上昇”
岡山市は「イオンモール岡山」の影響についてアンケート調査を行ない、表町商店街周辺で客足がわずかに伸びていることが分かりました。岡山市や岡山商工会議所などは「イオンモール岡山」オープン前の2013年度とオープン後の2015年度に県内外の約3300人に商店街などでの購買行動のアンケート調査を実施しました。その結果、表町エリアに「イベントや催しに行く」と回答した人はオープン前に比べ3.3ポイント上昇しました。さらにオープン後の調査では、イオンの来店客が表町商店街周辺の商業施設も立ち寄ったと回答した人がオープン3カ月からの9カ月で7ポイント上昇しています。岡山市では「イオンモールの利用客が表町方面に回遊しているのでは」と分析していて回遊性向上のため、昨年度3回実施した県庁通りなどでの社会実験を今年度は4回から5回、実施したいとしています。
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